今年、レスリング高知県勢は、つきの選手が世代別のアジア王者に輝いたり、徳原姫花(高知市出身・極東ジュニアレスリングクラブ出身)がシニアの世界選手権に初出場したりするなど、活躍が光っています。

◆櫻井つぐみ選手
「高知でいっしょにやってきた仲間が活躍するのはとてもうれしいことですし、自分たちがパリで活躍したことで終わらせるのではなくて、後輩たちが今後活躍していくことがすごく大切だと思うので、高知から本気で世界を目指す人が増えているのは良いことですし、少しでも力になりたいです」

12日は後輩が見守る中、久しぶりの大会に臨みます。櫻井選手の試合前の調整、メンタル管理、大会の会場での行動などを間近で見られることは、櫻井選手に憧れる子どもたちにとって、大きな価値があります。

◆櫻井つぐみ選手
「自分が指導している分、背中で見せることも大切だと思うので、パリオリンピックを終えてやってきたこと、これまでやってきたことを試合の中で出せたらいいなと思います。ケガもなく体調も良いと思うので、最後の調整をしっかりやって一番動ける身体にして試合に挑みたいと思います」

今大会には日本期待の若手や全日本選手権の入賞者といった実力者も出場します。父・優史さんは、今後の1つの指標になる大会だとし、期待を寄せています。

◆父・櫻井優史さん
「若い選手が多いですし、U20の代表級など今後の有望株が出る大会。つぐみの今の実力がわかる大会になります。後輩を指導しながら大会に向けて自分で調整してきました。悔いのないように気負うことなくやってほしいです。ただ、やるからには当然優勝を目指すと思います」

つぐみ選手も、”気楽に”と言いつつ、改めて大会の目標を聞くと、勝負へのこだわりを話しました。数々の大勝負を乗り越えてきた櫻井選手が見据えるのは、やはり頂点です。

◆櫻井つぐみ選手
「プレッシャーを感じるのはオリンピックの時に慣れているので、昔の自分と比べると強くなったと思うので、応援してもらっているのを力に変えて自分らしくのびのびできたらいいなと思います。自分の力を出し切って優勝できたらと思います」

櫻井選手が出場する全日本女子オープンレスリング選手権は10月11日(土)~12日(日)に行われ、櫻井選手が出場するシニア57kg級は12日に行われます。地元の後輩が、日本中のファンが注目する中、櫻井選手は1年2カ月ぶりの復帰戦に臨みます。