鹿児島労働基準監督署は、鹿児島市内の食品会社の工場で、危険防止の措置を怠り、従業員が機械に巻き込まれ、左腕を切断する大けがをしたとして、この食品会社と工場長を10日、鹿児島地検に書類送検しました。

労働安全衛生法違反の疑いで書類送検されたのは鹿児島市の西原食品と工場長です。

鹿児島労働基準監督署によりますと、おととし5月、西原食品の工場内で、従業員が、機械でレンコンを砕く作業をしていたところ、金属製のスクリューに左腕を巻き込まれ切断しました。

当時、従業員は、レンコンに直接触れないために必要な「押し棒」を使っておらず、西原食品と工場長は必要な危険防止措置などを講じていなかった疑いがもたれています。

西原食品は鹿児島市に本社を置く西原商会のグループ会社ですが、取材に対し、西原商会は、「危険防止措置は全く講じていなかったわけではなく、危険を伴う作業の指導は徹底していた」などとコメントしています。