■「植物は科学の世界」
科学の視点です。笹木さんは東京大学工学部を卒業していて、学生時代の経験と考え方が武器でした。

米利休「僕がやっていた研究は、答えのないものを実験しながら、合っている、合っていないを1つ1つ模索しながらやっていく。植物って科学の世界だと思う。きっと科学というところだったり、(農業は)トライアンドエラーというところとは切り離せない職業」

農業には、生産面だけではなく、売り方の工夫や人のつながりも大切です。そこで活用したのがSNSです。

米利休「持たざる者の最強のツールがSNSなんですよね」
SNSは名刺代わりにもなりました。今の農家仲間もSNSで知り合った人たちです。顔や、自分がどんなことを考えているのか知ってもらおうと動画制作にも力を入れました。
米利休「自分の家のお米はおいしく感じる。自分のじいちゃんがすごく頑張ってお米を作ってくれているのを知っているからこそ、自分の家のお米を美味しいと感じたというはあるのかもしれない。商品が変わらなかったとしてもその背景を知っているだけで味が変わるような気がしている」
初めに投稿したSNSの動画は、1日で200万回再生され、3か月間で総フォロワー数が20万人になりました。