宮城県南三陸町である海の生き物が採取され、仙台うみの杜水族館で10月8日から一般公開されています。
本来は暖かい海にいるため東北ではあまり目にすることがないその珍しい生きものとは。

銀色の円盤。青い触手のようなもの。水面に漂うなんとも不思議な生きものこれが「ギンカクラゲ」です。10月8日、仙台うみの杜水族館のスタッフが南三陸町歌津の岸壁で見つけ採取しました。

学名はポルピタ・ポルピタ。ヒドロ虫綱ハナクラゲ目のクラゲで真ん中の円盤の形が銀貨に見えることからその名がついたとされています。

大きいもので円盤部分が約3センチ、大小合わせて30体ほどが展示されています。主に暖かい海にいるため東北で見かけることはほとんどないといいます。
仙台うみの杜水族館・魚類担当 阿部鮎美さん:
「暖かい海の外洋に生息しているクラゲです」
「とても珍しいのではないかと。私たちも今まで見つけたことがなかった」

訪れた人は貴重な生き物の姿を写真に収めるなどしていました。

ギンカクラゲを見た来館者男性:
「いや知らないです。初めて見ました。格好いいですね、初めて見るかたちでよかったです」
ギンカクラゲを見た来館者女性:
「本当に銀貨みたいで、名前の通りだと思った」

ギンカクラゲは自力で泳ぐ能力がなく風や波に任せて海面を漂っているため、黒潮の北上や台風の影響で南三陸町に流れ着いたとみられています。

仙台うみの杜水族館・魚類担当 阿部鮎美さん:
「飼育上、長く展示するというのがなかなか難しいので、うみの杜水族館でも、この後どれくらい展示できるか分からない」

仙台うみの杜水族館では出来る限り、長く飼育し一般公開したいとしています。
いつまで展示できるかわからないということなので興味ある方はお早めに足を運んでみてはいかがでしょうか。