詳しい台風情報、増永気象予報士による解説です。
雨と風のシミュレーションは画像で掲載しています。

台風23号が近づく奄美市笠利の様子です。白波が立ってきました。そして風も10メートルと強まっています。

では台風の最新情報です。きのう9日までの予報に比べ、大回りしないコースに変わってきました。予報円の中心は、11日土曜日正午には奄美市の東およそ160キロ。このあと速度を上げ、12日・日曜日の午前9時には志布志市の東およそ390キロに予想されています。

では、現在の勢力で予報円の中心を進んだ場合、奄美北部は10日夜から強風域に入り、そして台風の移動に伴い、十島村は11日昼前から種子島・屋久島は11日昼過ぎに強風域に入る見込みです。

また、奄美南部は徳之島が強風域に入りますが、沖永良部と与論、そして薩摩・大隅地方は強風域に入らなくて済みそうです。

では、雨と風の予想。台風の中心はこのあたり(画面の南)とみられます。

では、雨だけの予想にしてこの後動かしていきましょう。台風本体の雨雲は10日の昼ぐらいからかかってきそうです。奄美、十島村、種子島・屋久島と雨雲が北上していくでしょう。11日の夜以降は、種子島・屋久島付近が雨風の中心となりそうです。

では、この後も雨だけの予想で見ていきましょう。県本土では、薩摩地方では雨が降らなくて済んでしまう可能性すらありそうです。

では、波の予想です。台風が大回りしない予想に変わったため、きのう9日までと比べると大しけまでは高くならない見込みです。

では、気象台から発表されている情報です。まずは奄美地方。奄美北部が最も荒れそうです。奄美地方の10月、ひと月分の雨量は200ミリぐらいなので、1月分の雨が1日程度で降ってしまう可能性があります。

では、続いて薩摩、大隅。種子島・屋久島地方、台風本体の雨雲がかかる種子島・屋久島では、250ミリの雨が予想されていて、11日の夕方から局地的に激しい雨が降りそうです。台風から離れている薩摩地方は大雨の心配はないでしょう。

では、最後に週間予報をご覧ください。台風が県内から去っていくのが早まったとはいえ、9日までの予報より変わっています。土曜日が雨数のピークで日曜日は回復に向かうでしょう。

雨と風のシミュレーションは画像で掲載しています。