来年春の「センバツ」につながる高校野球秋の県大会の準決勝が行われました。
20年ぶりにベスト4に入った徳之島は出水中央と対戦。最終回にドラマがありました。

20年ぶりの決勝を目指す徳之島。9日朝、船で到着した在校生や教員らおよそ80人が駆けつけました。

(在校生)
「粘って勝つゲームを期待」
「(移動の船では)屋上に出て、声を合わせて頑張ろうって」

相手は出水中央。

試合が動いたのは3回。徳之島は満塁のチャンスで4番・長尾。スリーベースヒットで先制。この回、4点を挙げます。

その後、出水中央に逆転され、1点差で迎えた9回、ツーアウトから徳之島が粘りを見せます。1塁・2塁で代打・井川。土壇場で同点に追いつきます。さらに連続の押し出しで7対5と勝ち越します。

徳之島のマウンドは今大会ほぼ一人で投げ抜いてきたエース・長尾。

(長尾涼選手)「疲れもあったが、投げ切らないと勝てないので」

出水中央は満塁とし、2番・川俣。4番・先立。徳之島に初めてのエラーで同点。

そして、迎えた5番・西崎。これが決勝点。徳之島は、サヨナラで決勝進出を逃しました。

(徳之島高校2年 長尾涼選手)「徳之島の歴史を変えたいと思っていたので、本当に悔しい。島のみんなを甲子園に連れていきたいので、成長していきたい」

なお、準決勝のもう一試合は、神村学園が勝ち。決勝は11日10時から平和リース球場です。