飲料大手アサヒグループのサイバー攻撃によるシステム障害について、鹿児島県内の飲食店でも影響が出始めています。

アサヒグループホールディングスで先月起きた大規模なシステム障害から10日が経ちました。アサヒグループはサイバー攻撃を受け、ビールなどの受注や生産を一部停止しています。
鹿児島市に本社を置く酒類卸業のオーリックによりますと、アサヒビールのスーパードライなどの主力商品はある程度、在庫を確保しているものの、そのほかの酒類や飲料などは数が少なくなっている商品もあるということです。
(記者)「長引くアサヒのシステム障害で、県内の飲食店にも影響が出始めています」
鹿児島市でピザやパスタなどのイタリア料理を提供する「トラットリア・カンパーニア」です。

店では、アサヒグループが取り扱う「ペローニ」というイタリア産のビールをサーバーから注ぎ、提供しています。
(トラットリア・カンパーニア 米満暁オーナーシェフ)「すごくライトなビールでいろんなイタリア料理に合う。問屋から連絡があり、『今ある在庫無くなったら入荷が未定です』と言われている」

現在、店に残っているのは10リットルの樽3つのみで、早ければ今週末にも在庫が無くなる可能性があるといいます。

(トラットリア・カンパーニア 米満暁オーナーシェフ)「(在庫が無くなったら)ほかのメーカーに変えるか、同じメーカーの別商品に一時的に変えようかと思っている。このビールが好きな人もたくさんいて、目当てに来る人もいるので、その人には申し訳ないがと断っていかないとと考えている。ほかの店舗や問屋も大変だと思うので、早くこの状況が良くなればと思う」
アサヒグループによりますと、復旧のめどはたっておらず、県内で影響が広がらないか関係者は気をもんでいます。