再審で無罪が確定した袴田巖さんの弁護団は先ほど、国と静岡県に6億円を超える損害賠償を求める訴えを起こしました。

記者
「横断幕を持った袴田さんの弁護団が姿をみせました。提訴のために静岡地裁に入ります」

袴田巖さんの弁護団はきょう午後、事件当時、違法な捜査や取り調べで長期間拘束されたことに対する慰謝料として、国と静岡県に対し、およそ6億円の損害賠償を求める訴えを起こしました。

袴田さんは1966年、旧清水市で、一家4人が殺害された事件で、一度死刑が確定しましたが、再審=やり直しの裁判で、去年9月、無罪判決が言い渡されました。

袴田さんの姉・ひで子さんは冤罪の問題を解決する「道筋」をつくるために重要などとコメントしています。