能登半島地震の発生から1年9か月あまり。石川県珠洲市では、伝統工芸の「珠洲焼」を作り続ける若き作家がいます。工房が被害を受けながらも、今週末に開かれる2年ぶりのイベントを控え、作品を作り続けています。
珠洲市飯田町の自宅兼工房で珠洲焼の制作に没頭しているのは中島大河さん。金沢市出身の31歳で、金沢美術工芸大学に在学中の2017年に珠洲市で開かれた「奥能登国際芸術祭」への参加をきっかけに、8年前、珠洲市に移住しました。

中島大河さん「黒くて素朴な部分というか、力強いみたいな、やっぱりそういう部分が魅力かなとは思っていて、自分もそういうものが好きだったので、しっくりくるのかなという風な」
珠洲の温かい人たちと、素朴で力強い珠洲焼に魅了された中島さんは、珠洲焼作家の第一人者、篠原敬さんに弟子入りした後、2020年に独立しました。