広島県呉市は7日、郷原町にある水路で国の指針値のおよそ20倍にあたる有機フッ素化合物=PFASが検出されたことを明らかにしました。

今回の調査は、郷原町にある、長谷川などの河川4地点と水路1地点、それに地下水2地点で実施されました。
結果は、7地点のうち5地点で国の指針値を超えるPFASを検出。最も高いものとしては、東長谷川近くの水路から、1Lあたり990ナノグラムと指針値のおよそ20倍に迫ります。
呉市によりますと、2025年8月、町内の井戸水利用施設から、PFASが暫定目標値の3倍を超えて検出されたことが報告されました。
今回の調査は、周辺の状況把握のために実施されたものです。
今回採水した井戸は飲用でなく、周辺には、8月の施設以外に飲用井戸はないということです。
市は、汚染範囲を把握するためにさらに範囲を広げて追加調査を実施する方針で、市域外の調査などについては県とも協議するということです。