2025年8月、高知市でパトカーが追跡中の原付バイクと接触する事故があったことがわかりました。本来、報道発表される事故でしたが、管轄の警察署が認識を誤り発表していませんでした。
高知県警によりますと2025年8月、高知警察署・地域課の警察官が、高知市で2人乗りで走行していた原付バイクを発見しました。警察官は、パトカーの赤色灯をつけてサイレンを鳴らす緊急走行で追跡を始め停止を求めましたが、少年2人は従いませんでした。
その後パトカーは原付バイクを停止させようと追い越して前方で止まったところ接触。2人にけがはなく、県警は物損事故として処理しました。「正当な追跡だった」としています。
県警本部によりますと、緊急走行中のパトカーが起こした事故で人を巻き込むものは、物損・人身にかかわらず原則、報道発表することになっていますが、高知警察署が発表基準について誤った認識をしていたためこの事故を発表していませんでした。「少年による軽微な交通違反だったため発表しないという判断をした」ということです。
県警本部は県内全署に、緊急走行中の事故は報道発表の対象であることを改めて徹底していくとしています。