鹿児島市の住吉町15番街区を整備する事業予定者について、鹿児島県はきょう8日、鹿児島サンロイヤルホテルを運営する鹿児島国際観光に決めたと発表しました。

(記者)「ここに9階建てのホテルができます」

県は、県有地である鹿児島市の住吉町15番街区を「交流・観光拠点エリア」と位置づけていて、MICEやバンケット、ホテルなどに活用する方針です。
県が土地の利活用を希望する事業者を公募したところ、老朽化による移転・建て替えをめざす、鹿児島サンロイヤルホテルを運営する鹿児島国際観光1社が応募。
地上9階建てで、281の客室や会議室、大宴会場が備わるホテルなどを提案した鹿児島国際観光について、先月、評価委員会が最優秀提案者に選定していました。

評価委員会からは、「提案内容の具体性をより高める必要がある」と指摘を受けたほか、9月議会では応募が1社だったことに対し、「利益が十分に上げられるか」と不安の声も出ましたが、県はきょう8日、鹿児島国際観光を整備事業予定者に決めたと発表しました。
県PR観光課は、「『交流・観光拠点エリア』実現に結びつくより優れた内容になるよう、事業予定者との協議に臨んでいきたい」としています。

住吉町15番街区にホテルができることについて、街の人は?
(近くの店の人)「すごくうれしい。ここの人通りも多くなるし、お店も増えてくれたら。すごく期待しています。ドルフィンポート(の整備)も決まったら、もっとうれしい」
(近くの店の人)「ホテルが建つと桜島の景観に少しマイナス。それは残念。お客が集まるという意味では協力したい」

一方、サンロイヤルホテルが与次郎からなくなることについては?
(60代)「何もかもあっち(中心市街地)なので、こっちにはホテルがあったほうがいい」
(10代)「見慣れた風景がなくなるのは寂しいが、新しくなったところにも行ってみたい。(ホテル跡地は)ショッピングモールになれば楽しくなりそう」
(30代)「遊園地がない、鹿児島には。もともとジャングルパーク(遊園地)があったので、(跡地に)遊園地があってもいい」