
2025年度、県内のクマによる人身被害はきのう時点で23件24人と、すでに2024年の同じ時期を大きく上回っています。
また、9月から10月にかけては11件の被害が発生しており、2025年度の件数の半数近くを占めています。

9月以降、クマによる被害が相次いでいることについて、野生動物の生態を研究する岩手大学の山内貴義准教授に聞きました。

(岩手大学 山内貴義准教授)
「全体的に山の餌資源が少ないところに、里に執着しているもしくは人のことを全然恐れない若い個体中心に増えているのが原因ではないかと予測している」

山内准教授によりますと、クマの餌となるドングリやブナの実などが山に少ないこと、クマが人里まで降りてきやすく餌を確保しやすい環境であることなどさまざまな要因が重なったことが背景にあるといいます。