8月から9月にかけて仙台市内で不正改造したオートバイを無免許運転した上、暴走族を取り締まる警察官「黒バイ隊員」を名乗ったとして飲食店従業員の男性が書類送検されました。警察は7日、押収品を公開しました。

不正改造と無免許運転、称号詐称の疑いで書類送検されたのは、仙台市泉区に住む飲食店従業員の20歳の男性です。警察によりますと、男性は8月3日、仙台市泉区で、自分が所有するオートバイの左右や後ろに赤色の警光灯をつけて不正改造した上、8月28日と9月2日に仙台市泉区で不正改造したオートバイを無免許運転、さらに9月2日、物損事故を起こした50代の男性に対し「宮城県警暴取隊、暴走族の対処部隊となります」などと話して、警察官を名乗った疑いが持たれています。

当時、男性は、警察のエンブレムが入った黒のツナギなど着用し黒のヘルメット姿だったということです。「黒バイ隊員」と呼ばれる暴走族を取り締まる警察官になりきっていたと見られていますが、男性を目撃した複数の人から通報が寄せられ発覚しました。押収品の黒いヘルメットには、口元に伸びるマイクのようなものも確認できます。また、警察官が事故処理などの際に使う誘導棒も押収されています。

男性は取り調べに対し、「白バイに憧れてオートバイを改造した」などと話し、容疑を認めているということです。なお、宮城県警では黒バイ隊を運用していないということです。