女性初の自民党総裁となった高市早苗氏が、初めて選挙に立候補したのは1992年。

「新しい政治の風を奈良から日本に起こしていきたい」

 31歳の時、無所属で挑戦するも結果は落選。その後は政治評論家として多くのテレビ番組に出演します。

 新人アナウンサーと紙相撲で対戦した時には自虐的な発言も…

(1992年 あどりぶランド)「選挙に負けたのにこれでも負けたら不安だな、負けが込んでますからね」

 そしてこの翌年の1993年、衆議院選挙に初当選。その後、旧自由党などを経て1996年に自民党に入党しました。

 そんな高市氏は「ヘビメタ好き」を公言。学生時代にはバンドを結成、ドラムを担当。議員宿舎でスティックを振るうこともあったのだとか。

 その“情熱”で、第一次安倍内閣では内閣府特命担当大臣として初入閣。2014年に総務大臣に就任すると、歴代最長の在任期間となる1438日にわたり務めあげました。

(2021年9月)「自民党総裁選挙への立候補を表明いたします」

 4年前には菅元総理の任期満了に伴う自民党の総裁選に初めて出馬するも岸田元総理に届かず。

 「選挙は勝ち負け。結果は結果として私は重く受け止めます。私は歩みを止めません。絶対に歩みを止めません」

 去年もエネルギーや資源の安全保障、防衛力の強化などを訴え、再び総裁選に挑みましたが、決選投票で石破総理の前にあと一歩及びませんでした。

 そして迎えた10月4日。まさに「三度目の正直」。高市氏は女性初の自民党総裁となりました。

「働いて、働いて、働いて、働いて、働いて参ります」

 奈良市内にある自動車博物館「まほろばミュージアム」。「クルマ好き」として知られる高市氏が実際に愛用していたトヨタのスポーツカー「スープラ」が展示されています。

 高市氏が新総裁となったことをうけ、5日はこの車を見るために多く人が詰めかけ、早くも高市効果が。6日、改めてこの博物館を運営し、高市氏と30年来の付き合いという菊池さんに話を聞きました。

(高市氏と30年来の付き合い 奈良トヨタ・菊池攻社長)「クルマ愛、スープラ愛は非常にお持ちで、20年も乗っておられたもの、手放せなかったんですね。そのときによく東京と奈良を(このクルマで)往復されてたって聞きますね」

(奈良トヨタ・菊池攻社長)「(Q結構アクティブな方?)はい、それは間違いないですね。(Q高市氏は地元ではどんな感じ?)皆さんから早苗ちゃん早苗ちゃんって言われる、そんなお茶目な愛きょうのあるキャラクターは、今も変わらないですね。(これから)元気で明るく、未来へのメッセージを示してもらいたいと思いますね」

 高市氏のトレードマークとも言えるショートカット「さなえカット」の生みの親にも話を聞くことができました。

(―LUNEX―新井幸寿オーナー)「(Qどれくらい前から来ていた?)かれこれ30年来のお付き合いになりますね。出会ったときからずっと『サッチャーさんを目標に私はしてる』っていうのをずっと聞いてたので、決まった瞬間、鳥肌が立ちました。(これからは)日本の安心安全というのを作っていただけたらというふうに思います」

 さらに、小中高で一緒だった高市氏の同級生にも取材することができました。

(小中高の同級生)「早苗、資子って関係です」

 小学生時代の写真を見せてもらうと…

(小中高の同級生)「(Q髪の毛が長い?)そうですね、いつもツインでくくっておられてニコニコといつも笑ってかわいらしい。本当に普通の家庭で育った普通の公立高校で学びスポーツをしてきた普通の子なんですよ。だからすごい目立つ、生徒会長してるとかそんなこともないのでね。ただ当時から自分っていうものがしっかり持ってるような印象はあります、何かに流されるのではなく、自分というものを常に魂の芯に据えて持っているような印象はありました」

(小中高の同級生)「(Q好きな子の話とかは?)好きな人の話・関心ある人の話を聞くと『あ、うまいこと見てるな』ってちゃんと、長所を見てるなみたいなのは感じます。どんな人もちゃんと長所を見てて、いろんな人と付き合える人ですね」

(小中高の同級生)「(Q同級生が総裁って?)すごいびっくりですね。びっくりです。想像すらしなかったんですけれども、本当によくここまで来たなと思います」