「ポスト石破」を決める自民党総裁選は投票の結果、高市早苗氏が小泉進次郎氏との決選投票を制し、新総裁に選ばれました。
北朝鮮による拉致被害者が帰国してから23年、その後、遅々として解決しない拉致問題。外交手腕に期待のかかる新総裁に被害者家族が今、思うことは。

拉致被害者 松本京子さんの兄・孟さん
「一般の人の力じゃどうにもならないし、政治の力じゃないとどうにもならないところが多いので、総理大臣になられるだろうけどもそういったところは政治家の人に任せて私らは1日でも長く私たちは生きていれるように頑張るしかないですな」

6日、こう話したのは米子市の拉致被害者、松本京子さんの兄、孟さんです。

自民党総裁選は4日、党本部で投票が行われ、国会議員票と党員票295票ずつ合わせて590票で争われ、高市氏と小泉氏の上位2人による決選投票が行われた結果、都道府県連票、国会議員票ともに小泉氏を上回った高市氏が、新総裁に選ばれました。

自民党 高市早苗 新総裁
「たくさんの政策、それもスピーディーに実行しないといけない」

保守強硬派として知られる高市氏、来週には新しい総理に選出される見通しで、「経済」「外交」分野での期待が高まっています。

拉致被害者 松本京子さんの兄・孟さん
「(拉致問題)動くのか動かないのかっていうよりも取り組むか取り組まないかってことだろうね。取り組むとなると違ってくるだろうし、取り組まないってことであればこのままだろうし」

1977年10月21日、松本京子さんは29歳の時、自宅近くの編み物教室に向かう途中で北朝鮮に拉致されました。
小泉元総理在任時の2002年、拉致被害者5人は帰国したものの、それから総理が9人変わって20年以上が過ぎた今も、松本さんの行方は分かっていません。

「北朝鮮による拉致被害者の帰国実現」を基本理念に掲げる高市新総裁。松本京子さんが拉致されてから10月21日で48年となります。