今年7月の参院選をめぐる「一票の格差」の裁判です。四国の3つの選挙区の選挙無効などを訴えた訴訟の第1回口頭弁論が、高松高裁で開かれました。
7月の参議院選挙について、一票の価値に最大3倍以上の格差があるのは憲法違反だとして、弁護士らのグループは全国14の高裁や高裁支部に訴えを起こしています。
きょう(6日)の高松高裁での裁判で、原告は、有権者数が最少の福井県に対し、香川選挙区は0.79票の価値だったなどとして、四国の3選挙区の選挙無効や有権者数に比例した区割りなどを求めました。

これに対し、被告側の選挙管理委員会は「現在の区割りは合理的で、違憲状態とは言えない」などとして、原告に訴えの棄却を求めています。
(升永英俊弁護士)
「3倍以上の格差がある選挙によって、国民の少数から選ばれた国会議員が多数になっている、これがいまの日本です。おかしいじゃないですか」

裁判は即日結審し、判決は今月30日に言い渡される予定です。