刑事の「ヤマダ」名乗る女からの電話をきっかけに、80代の女性が現金460万円をだまし取られていたことが6日わかりました。

上市警察署によりますと、9月上旬富山県上市町に住む80代の女性の自宅固定電話に「刑事のヤマダ」を名乗る女から「あなたの通帳、カード情報が金融機関から盗まれた」「タカハシという暴力団の者が捕まり、400万円をあなたに渡したと言っている」などと連絡がありました。

後日「クジョウ」を名乗る男から「ヤマダは偉い人であり、1日2回連絡をしてほしい」「家の人には秘密にしてほしい」と説明され、携帯電話でやり取りするよう指示されました。

その後も「お金を調べなければならない」「外貨が紛れ込んでいるからお金をおろしてきてほしい」などと言われました。

80代の女性は金融機関から460万円を引き出し、9月12日、指示通り紙袋に入れた現金を自宅近くの場所に置いたところ、男が持ち去っていきました。女性が「クジョウ」に連絡したところ「何もなければ早く返ってくる。時間がかかる」などと言われました。

その後、犯人との連絡が途絶え、女性が金融機関に相談したことから被害が発覚しました。

警察は、警察官や検察官を名乗る不審な電話があった場合は、相手の名前や所属を確認し、一旦電話を切って家族や警察に相談するよう呼びかけています。

また、「+」から始まる国際電話番号を悪用した特殊詐欺も急増しているとして、こうした電話には出ない、かけ直さないよう注意を促しています。