セクハラ問題を受け、市議会から不信任決議を可決された沖縄県南城市の古謝景春市長が6日午前、市議会に議会の解散を通知しました。

南城市の古謝市長は、先ほど市議会の中村直哉議長と面談し、市議会の解散を通知しました。

その後、取材に応じた古謝市長は「辞職すると、これまで否定してきた事案までも事実として認めることになる」「辞職はしません。やっていないからです」などと述べ、身の潔白を主張しました。
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古謝市長をめぐっては、職員に対するセクハラなど一連の問題で市政を混乱させたとして、市議会が不信任決議案を可決したため、6日までに議会の解散か辞職かの判断を迫られていてどちらも選択しない場合、自動失職となっていました。

議会の解散によって南城市では今後、40日以内に市議会議員選挙が実施されることになります。

▼中村直哉前議長
「この2年間の南城市の市政が混乱してきたというのは事実ですから、その混乱をやっぱり収束させるためには市長が何かしらのけじめをつけるべきだろうという不信任案だったと思います。そういう意味では、市長が仰っていることは、若干無理があるのかなと、私自身は思います」

市議らは猛反発

解散通知を中村議長に手渡しその場を立ち去る古謝市長

自らのセクハラ問題に起因して市政を混乱に陥れたにも関わらず、古謝市長が議会解散を選択したことに対し、野党・中立の南城市議は連名で抗議声明を出しました。

解散通知は「市長自身の保身のための解散請求権乱用」、「自らの不祥事をごまかす外道の所業」だと厳しく非難しています。

市議会解散に抗議声明を出した野党・中立会派