奄美大島西方の日本のEEZ=排他的経済水域で5日午前、中国の海洋調査船が無断で調査を行っているのが確認されました。同じ海洋調査船による無断での調査は、9月28日以降、確認されているだけで6回目です。

第十管区海上保安本部によりますと、5日午前6時半過ぎ、奄美大島の西およそ380キロの日本のEEZ=排他的経済水域で、中国の海洋調査船「向陽紅22」が、船体の側面からパイプのようなものを海中にのばしているのを、警戒中の十管本部の巡視船が確認しました。

巡視船は、無線で「我が国の同意を得ない海洋の科学的調査は認められない」と中止を求めていますが、これまでのところ応答はないということです。

「向陽紅22」は、確認から12時間以上経った5日午後6時現在も、現場海域に留まっているということです。

「向陽紅22」は、9月28日以降、EEZ内での活動が繰り返し確認されていて、確認されているだけでも6回目です。

十管本部は、巡視船で調査の中止を求めるとともに、現場海域の警戒を続けています。