青森県むつ市で自動運転によるバスのテスト走行が2日から始まりました。運転手の高齢化や人材不足などで、公共交通の維持が困難となっている状況を解消するのが狙いです。
むつ市で導入される自動運転バスは、車体に「カメラ」や「センサー」が取り付けられていて、5段階ある自動運転のレベル分けのうち、運転手が同乗し必要に応じて運転操作を行う「レベル2」となっています。
走行ルートは、「むつ来さまい館」を起点に、「むつ総合病院」や「下北駅」などを通る約7キロの循環コースとなっています。
2日からのテスト走行では、計画している経路で走行に支障がないかなどを確認します。
むつ市は、10月末までテスト走行をして問題がなければ11月1日から1か月間、一般走行へ切り替え予定です。
むつ市 交通政策課 角本昌史 課長
「運転手の不足によって、バスの本数が減って市民の移動手段に影響が出ています。自動運転技術に期待をしていて、将来的に複数台の車両が街中を走行できるようになると、市民の移動需要に応えられると考えています」
自動運転バスのテスト走行を巡っては、むつ市は9月から行う予定でしたが、2025年8月にむつ市の委託業者が関わっていた自動運転バスが、東京都内で事故を起こしたことから延期されていました。
ただ、東京で事故を起こしたバスは、むつ市とは別のタイプの車両で安全は確保されているとしています。