北アルプスの燕岳で1日午後、72歳の女性が足がつって動けなくなり、救助されました。

救助されたのは、群馬県渋川市に住む72歳の無職の女性です。

安曇野警察署によりますと、女性は1日午後、燕岳に向け登山中に標高およそ2400メートルの合戦小屋付近で動けなくなり、午後2時半前に同行していたガイドから「女性が足がつって動けなくなった」と110番通報がありました。

救助に向かった安曇野警察署の山岳遭難救助隊員や北アルプス南部地区山岳遭難防止対策協会の救助隊員が、女性を背負うなどして安曇野市の中房温泉登山口まで下山し、午後7時半過ぎに、待機していた救急隊に引き継ぎ、女性は安曇野市内の病院に搬送されました。

女性は疲労しているものの、けがはないということです。

当時は雨が降ったり止んだりしていたことから、女性が体温を奪われた可能性もあるということです。

女性は1日に、登山仲間9人とガイド1人の合わせて10人で中房温泉登山口から入山し、2泊3日の予定で燕岳と常念岳を登る予定でした。