愛知県春日井市の障害者向け医療施設で、重篤な症状の患者を10分間放置する医療事故があり、36歳の男性が亡くなっていたことが分かりました。



(愛知県医療療育総合センター中央病院の会見)
「深くお詫び申し上げます」

医療事故があったのは、春日井市の愛知県医療療育総合センター中央病院です。

病院側によりますと去年5月、ダウン症の36歳の男性が重度の便秘で治療に訪れた際、通常量の15倍の下剤を家族の了解なしで処方し帰宅させました。

しかし男性は症状が良くならず、再び中央病院へ入院。嘔吐や脱水状態を起こしましたが、家族が入院手続きをしている10分間、看護師が付き添わず男性を放置。

家族が戻った時には既に心肺停止の状態で、まもなく死亡が確認されました。

愛知県では調査委員会で医療事故と認定し、遺族に謝罪するとともに再発防止を徹底したいとしています。