山陰地方、2日は今シーズン一番の冷え込みとなり、日ごとに寒さが増してきています。
こうした中、注意が必要なのが、急激な気温の変化で心臓などの疾患が起きる「ヒートショック」。
今年は特に警戒が必要です。そのワケとは。


2日、山陰地方は冬型の気圧配置となり真冬の寒さに。
朝は各地で今シーズン一番の冷え込みとなりました。

師走に入り、強まる冷え込み。
こうした中、欠かせないのが暖房です。

しかし、今年の冬は7年ぶりに節電要請が出されていることに加え、電気代やガス代など光熱費が値上がりしています。
なかには、暖房の使用を控えている人もいるのでは…。

こうした状況に、医師は警戒感を示します。

武本クリニック 武本祐院長
「暖かい場所から寒い場所に動くことによって、血圧が急激に変動することがあります。それによって、ヒートショックといって、脳卒中や心筋梗塞を起こすことがありますので、注意が必要です」

ヒートショック。
特にお風呂に入る時など注意が必要です。

武本クリニック 武本祐院長
「特に脱衣所などが寒い環境にありますと、急激に体が冷えて、そしてその後また熱いお湯に入ることによって、血圧の急上昇が起こりえますので、そこには注意が必要かと思います」

鳥取県内で去年1年間に、脱衣所や浴室内で発生し救急搬送された事故件数は、全体のおよそ8割が65歳以上の高齢者で、12月に最も多く発生しています。

武本クリニック 武本祐院長
「まずは脱衣所をしっかり暖めていただく、またお湯の温度を41度以下、少しぬるめに設定することや長湯をしない。10分程度の入浴にとどめていただく、このあたりが予防に関しては良いのかなと思います」

体が寒さに慣れていない今の時期。
無理のない節電で、体を一番に考えることが重要です。