シリーズでお伝えしている東北新幹線八戸開業20周年。開業にあわせて売り出された地域の食文化は、八戸の新たな観光資源となり人気を集めてきました。そしていま、関係者が向き合っているのはリピーターの確保という大きな課題です。

発車メロディーが、地元の民謡「八戸小唄」に変わった八戸駅。20年前、青森県で初めての新幹線駅舎となり県南の玄関口として大きな役割を果たすようになります。

これにあわせて、八戸市を始め観光関係者が取り組んだのが「食文化の発信」です。地元で古くから愛されてきたせんべい汁や八戸ラーメンがあらためて、個性豊かなグルメとして売り出されました。さらに、開業まで2週間を切った2002年11月には屋台村の「みろく横丁」もオープン。観光客を迎える準備が着々と進みました。


開業から20年、みろく横丁はいま、八戸を代表する観光スポットの一つに数えられるようになっています。

※兵庫県からの観光客
「すごく楽しいです。だから毎年少なくとも1回来ようかと思ってるのですごく楽しい。毎年来ている」

こうした観光客から高い人気を集めているのがせんべい汁です。こちらの店では、いま、県外からの観光客の9割ほどが注文するといいます。


※お台どころ ねね 上沢富士子店長
「(せんべい汁が)特別なものという意識がなかったと思うけど、発信することで、県外だと「こういうのがめずらしい」ということが自分たちでも気づいて、これがPRになるというのが気づけたと思う」



みろく横丁とならんで、新幹線の開業にあわせ取り組みを強化したのが八食センターです。バス会社に働きかけて八戸駅からシャトルバスの運行を始めたことなどで入店客は開業前の2001年度が約210万人に対して、開業後の2003年度は293万人にまで伸びました。














