長野市では一部の路線バスが廃止され、1日から乗り合いタクシーの運行が始まりました。

長野市中央通りのバス停で1日朝、利用客が降りたのは、市営の乗り合いタクシーです。


長電バスとアルピコ交通は利用客の減少などを理由に、市街地と中山間地域を結ぶ牟礼線・県道戸隠線・篠ノ井新町線の3路線を廃止。

市は代替として1日から、乗り合いタクシーの運行を始めました。

利用客:「代替バスはとてもありがたい。乗り心地はすごく快適でよかった」

乗り合いタクシーは10人乗りで運行は平日のみ、これまでのバスに比べて一部で減便や路線の短縮も行われました。


利用客:「ここから駅ってなると、バスを乗り換えっていう形にはなると思うので大変だとは思います」

中山間地域の公共交通の維持を訴えている長野市芋井地区の五味美穂子さんは。


長野市の公共交通を考える会 五味美穂子代表:「土日が一つもないというのはとてもとても残念。これからも要求はしたいけれど、とにかく今は平日何便でも動いてくれるのはありがたい」

土日の運行を望む声は、信州新町地区からもあがります。

信州新町地区住民自治協議会 黒岩伸雄会長:「高齢者の皆さんバスでスーパーへお買い物とか行っているので不便になるんじゃないかなと。土日も動かないと」

市は土日の運行には運転手の確保が課題としています。

これに対し、信州新町の住民自治協議会は。

黒岩会長:「どうしても行政で土日祝日とか運行できないっていう流れが出てくればライドシェアという考え方で。土日祝日のみ地域運行として成り立たないものかといま考えているところ」


長野市街地と中山間地域を結ぶ路線バスはこのほか、アルピコ交通の鬼無里線・高府線・新町大原橋線が1日から平日のみの運行に。3路線は年度末で廃止され2026年度からは市営バスで代替される予定です。