海水温の上昇による成育の遅れで出荷を延期していた県内産の生食用カキについて、県漁協は1日の品質検査会で、今シーズンの解禁日を今月27日とすることを決めました。

石巻市で開かれた品質検査会には、県内34か所からむき身のサンプルが持ち込まれ、県漁協の担当者らが身の大きさなどを調べました。

その結果、海水温が高い影響などで遅れていた身入りは徐々に回復しているとして、今シーズンは10月27日から出荷することになりました。

県漁協かき部会・阿部輝喜部会長:「ここ2年へい死が多かったが、今年はへい死率も少なく、今のところ順調に育っているので、あとは身が入ってくればいいと思う。」

県の指針では、生食用カキの出荷は9月29日と定められています。県漁協は事前の検査会でその年の解禁日を決めていて、全体的に成育の遅れがみられた今年は、検査会を1日に先送りしていました。

県内産カキの出荷は、2019年以降、10月にずれ込む状況が続いています。