この時期としては強い寒気が流れ込んでいる影響などから、大気の状態が非常に不安定となる見込みです。気象庁は、北日本や東日本では引き続き、雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があるとして、土砂災害などに警戒を呼び掛けています。

気象庁によりますと、上空の寒気に加え、高気圧周辺からの暖かく湿った空気が北日本から東日本の太平洋側に流れ込んでいるということです。

また、伊豆諸島の東には低気圧があり、この低気圧に伴う東寄りの湿った空気が関東地方に流れ込んでいて、上空の寒気と湿った空気の影響で、大気の状態が非常に不安定となる見込みだとしています。

北日本では、これまでの大雨で土砂災害の危険度が高まっている所があるということです。

雨の予想

▼2日午後6時までに予想される24時間降水量（多い所）
　北海道地方　　120ミリ
　東北地方　　　80ミリ
　関東甲信地方　50ミリ
　北陸地方　　　60ミリ

気象庁は、北日本では1日夜にかけて、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒し、東日本では注意・警戒するよう呼び掛けています。また、東日本と北日本では2日にかけて、落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要です。

発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には建物内に移動するなど安全確保に努めるほか、ひょうが恐れもあるため、農作物や農業施設の管理にも注意してください。

今後の雨のシミュレーションを見ると、2日は午前中にかけて東北や新潟県などで雨となる所がある見込みです。

3日は太平洋側や山沿いなどで雨となる所がありそうで、4日になると西日本に前線が伸びる見込みで、九州や中国、四国を中心に雨となりそうです。気象庁は、暖かく湿った空気が流れ込み、西日本では大雨の恐れがあるとしています。

また6日は気圧の谷が日本付近を通過する見込みで、北日本や北陸などで雨となり降り方が強まる所もありそうです。今後の気象情報に注意してお過ごしください。