西之表市・馬毛島で自衛隊基地建設が進む中、船の事故を防ごうと漁船の船長らが参加して訓練が開かれました。
西之表市で行われた訓練は十管本部が開いたもので、馬毛島の工事関係者らを運ぶ海上タクシーの船長ら100人が参加しました。
十管本部によりますと馬毛島では今月20日、作業船と漁船が衝突し1人がけがをしました。おととしの着工からこれまでに事故が8件、2人がけがをしています。
30日は安全講習会のあと船からの転落者がでた想定で救助訓練があり、ロープや縄バシコなどを使って海から引き上げる手順を確認しました。
(大型交通船乗組員)「(訓練は)うまくいったほうじゃないか。今後事故がないように安全運航したい」
(海上タクシー船長)「人を乗せるときには気を付けて、事故を起こさないようにすると再確認」
(十管本部 航行安全課 富樫広太郎 課長)「危機感が低下したとき事故が起きるので、危機感を高めていただいて、落水するような事故が起こらないことを念頭に従事していただきたい」
種子島と馬毛島を結ぶ海上タクシーは1日のべ50隻で600人を運んでいます。馬毛島基地完成は2030年の予定です。