山陰を代表する温泉地の1つ、米子市の皆生温泉で、長年の課題を解決し持続可能な温泉地を目指すため、30日行政や地元の事業者、金融機関などが連携する協定を結びました。

米子市で行われた締結式には、米子市の伊木市長をはじめ、皆生温泉旅館組合や山陰合同銀行などが出席しました。

この協定では青森県の浅虫温泉で事業再生を手がけた実績もある官民ファンドの地域経済活性化支援機構「REVIC」と行政・民間・金融機関が連携し、それぞれの専門知識やネットワークを結集させ、皆生温泉の再生を目指します。

日本海に面し、「日本のトライアスロン発祥の地」としても知られる皆生温泉。
宿泊客数は、平成以降のピーク時には
年間およそ74万人を数えましたが、現在は40万人ほどにまで落ち込んでいます。

背景には施設の老朽化や人手不足など、旅館や行政などそれぞれの努力だけでは解決が難しい課題がありました。

米子市 伊木隆司 市長 
「皆生温泉が持続可能となりますように皆さんの力を合わせて一緒にまちづくりならびに各旅館の経営にも携わっていくということでございます」

この協定で「産・官・金」の枠組みを活用し、温泉街全体の魅力向上に向けたプロモーション戦略などにも協力して取り組む方針です。

個別の支援からエリア全体を再生させる「面」での支援へ展開させることで持続可能な温泉地を目指します。