そしてJR可部線の終電が通過した30日未明、工事が始まりました。

まず取りかかったのは、事故現場の隣にある勝手踏切。金属製のフェンスを設置したり、工具を使って看板を切断したりして封鎖されていきます。続いて、事故現場の勝手踏切にもフェンスなどが設置され、およそ2時間で2か所の勝手踏切が完全に封鎖されました。

勝手踏切が封鎖されたことを受けて30日にJR西日本などが取材に応じ、中国統括本部の安全推進部 鈴木崇士 課長は「地元の住民や関係する自治体のご理解とご協力を得て、初めて対策ができたと考えている」と話しました。

勝手踏切があった祇園学区上地区の坂本道治 自治会長は「これからは安全な生活ができると思う」と安堵の声を漏らしました。

JR西日本によりますと、広島県内に存在している勝手踏切は460か所以上。JR西日本は「各地の勝手踏切の実態を調査したうえで、自治体や住民とも協力して封鎖を進めていきたい」としています。