迷子になっていた3歳の男の子を保護した見守りボランティアの男性に、警察から感謝状が贈られました。

30日、感謝状が贈られたのは、大分県佐伯市に住む建築士・志賀智昭さん(60)です。

志賀さんは、児童の登校を見守るボランティアとして、毎朝市内中心部の交差点に立ち、活動を続けています。

8月29日午前7時半ごろ、志賀さんは裸足で歩いている3歳の男の子を発見し、声をかけました。返事がなくて困っているちょうどその時、通学途中の小学生の兄が通りがかり、「弟です」と伝えました。

志賀さんは「迷子を保護しています。お兄さんが一緒にいるので、家まで送ります」と警察に通報しました。そして、およそ200メートル離れた自宅周辺で男の子を探していた母親に男の子を無事引き渡しました。

その後、母親は自宅を訪れた警察に「出勤した父親を追いかけて行ったのかもしれない」と話しているということです。

(志賀智昭さん)「靴を履いてなかったので、『どうしたの』と声をかけたら返事がなくて困りました。結果的に男の子を母親に引き渡すことができてよかったです。命にかかわることに貢献できて本当に偶然ですが、よかったと思います。これからもできる範囲で続けていければと思っています」

佐伯警察署の藍京誠治副署長は「困っている子供を見かけた場合は、志賀さんのように警察に通報してほしい」と呼びかけています。