聴覚に障害あるから笑顔で接客「聞こえない壁を乗り越えた」
いったい何があったのか…HBCのニュース映像ライブラリーにその映像を見つけました。地下鉄・北24条駅にあった100円ケーキの店「リリー」。誕生は1976年で、大通、さっぽろ、白石、新さっぽろと、市内に5店舗を展開する人気のケーキ店でした。
オープン当時の客
「子どもが楽しみにするものですから。値段も味も丁度いい」
店員は全員、聴覚に障害がある女性でした。そのため、ケーキの注文はすべて紙に記入していました。

店の立ち上げに尽力した札幌聴覚障害者協会の佐藤英治さんです。
札幌聴覚障害者協会 佐藤英治さん
「耳の聞こえない人たちが、不特定多数の人たちを相手に接するということは、なかなか難しいこと。コミュニケーションの問題があるので」
聴覚障害者が不特定の人たちを相手に商売をする、それは全国でも初めての試みでした。
当時の女性店員
「言葉があんまり出ないから、聴覚障害者のお店だから、なるべく笑顔でお客様が満足な気持ちで帰って頂けるようにしています」
障害者札幌聴覚協会 佐藤英治さん
「広く希望をもらったと言いますか、初めて聞こえないということの壁を突破できたような気持ちでした」
