島根県松江市に住む高齢の女性が警察官などを名乗る電話で捜査に必要と指示され、9月5日から5日間、毎日現金を振り込んであわせて1000万円を騙し取られたことが分かりました。

被害に遭ったのは松江市内の70代の女性です。

松江警察署によりますと、8月29日、女性の自宅に電話があり、警視庁の警察官を名乗る男が「あなたのマイナンバーカードを偽造して携帯電話を契約した。詐欺の犯人が捕まった」などと話しました。

女性は身に覚えがないと答えましたが、さらに検察官を名乗る男からも電話があり、女性の資産などを聞き出した上で「マネーロンダリングの捜査に必要。終われば返金する」と現金を振り込むよう指示しました。

捜査に関する書類とするものも自宅に届いたことから、女性は、9月5日から毎日、200万円ずつを指定された複数の個人名義の口座に振り込みました。

5回目の振り込みのあと、不審に感じた金融機関が県警本部に連絡し、被害が分かりました。

警察では、警察や検察が捜査の名目でお金を要求することはなく、個人名義の口座に振り込みを指示されたら詐欺を疑うよう注意を呼び掛けています。