今月から始まった国勢調査ですが、調査の資料が手元に届いている方もいるかもしれません。こうした中、調査をかたる詐欺に注意が必要です。
「回答しないと罰則や罰金を科す」。国勢調査を装い、個人情報などを入手しようとする、こうした不審なメールが鹿児島でも確認されています。
国勢調査は、日本の人口や世帯の実態などを把握するため、5年に1度、日本で暮らす全ての人を対象に行われています。
調査員による調査用紙の配布が今月20日ごろから始まっていますが、国勢調査をかたる不審なメールが急増しています。

こちらは、MBCの記者に実際に届いた「不審なメール」です。総務省統計局を装ったもので、「国勢調査2025未回答の確認とご対応のお願い」と書かれています。
回答期限は「メールが届いたその日のうち」とし、回答しない場合には、罰則・罰金が科されるなどの注意書きがあります。
また、回答ページとして、偽のサイトのアドレスが書かれています。
このほか、「回答すれば記念品を贈呈する」などと記載し、偽サイトへ誘導するケースもあるといいます。

MBCの取材では、こうした国勢調査を装うメールに関する相談が9月29日までに、鹿児島市や南さつま市など少なくとも7つの市と町であわせて13件確認されています。
これまでに被害は確認されていませんが、県は注意を呼びかけています。

(担当者)「国勢調査を語った不審なメールが送付される事案が全国的に多く発生している。メールで回答をお願いすることは絶対にないので、返信などはしないように」