宮城県内では29日朝から日本海を通過した低気圧の影響で雨雲が広がり、南風が強まっています。気象台では沿岸部を中心に昼過ぎまで暴風に警戒するよう呼びかけています。

朝の降雨状況と気温の変化

29日朝の県内は厚い雲に覆われ、午前6時頃まで広い範囲で雨が降りました。特に南部を中心に雨脚が強まり、白石市では最大1時間雨量が10.5mmを記録し、やや強い雨となりました。

塩竈市の最低気温は20.8℃と、平年より6℃から7℃高い値を観測しました。これは雲が多かったため、空への放射冷却が抑制されたことが要因です。現地からは「けさは雨降りで空気がもわっとする」との報告も寄せられています。

今後の天気と風の強まり

天気図によると、今回の雨の要因となった低気圧は日本海から日本の東に抜けていく予想です。このため宮城県は低気圧から離れた位置となり、県内は今後ゆっくりと天気が回復し、晴れ間が徐々に広がってくる見込みです。

ただし、現時点で予想よりも雲が多い状況が続いており、しっかりとした晴天となるのは夕方以降になる可能性があります。

風については、現在も南の方から強まっている状況で、この後さらに強くなる予想です。特に注意が必要なのは海上で、昼過ぎまで南西寄りの暴風に警戒が必要です。東部の陸上でも夕方まで強風に注意してください。

気温予想と体調管理

仙台市の予想最高気温は、当初29℃としていましたが、雲が厚く晴れ間の出方が遅れる見込みのため28℃に修正されました。これでも昨日より若干高い程度となります。

一方で夜は気温が大きく下がる予想です。明日朝の最低気温は17℃の予想で、平年より2℃前後高いものの、今朝に比べると3℃から4℃低くなる見込みです。気温差による体調への影響にご注意ください。

注意報・警報と今後の見通し

現在、沿岸地域に暴風警報と波浪注意報、全域に雷注意報、東部に強風注意報が発表されています。

昼過ぎには一時的に西部を中心に雨雲が発達する可能性もあるため、外出の際は雨具をお持ちになることをおすすめします。

明後日については大気の状態が非常に不安定となる見込みです。上空の気圧の谷や寒気の影響で午後を中心に雨が降り、局地的に激しい雷雨となるおそれがあります。最新の気象情報にご注意ください。

県内各地の情報カメラでは、仙台駅前で雨が止んでいる様子や、蔵王で一部青空が見られる状況が確認されています。海に近い気仙沼などでも風の強まりに備えた対策が必要です。