“石破おろし”から自民党総裁選へと、いわゆる政治空白が続いているなか、野党側にはまとまって対抗する動きが見られません。かつて政治改革の旗印のもと、非自民の連立政権が生まれた時代から今の政治を読み解いていきます。
総裁選に向け「連立拡大・連携強化」 かつての総理は…

細川護熙 元総理大臣(87)
「これ漆(で描いた絵)なんですね。蕪村の絵に習って、こういうものを描いている。あまり人がやらないことをやっている」
自らの作品について語る細川護煕さん。かつて非自民8党派による連立内閣を組閣した元総理です。政界引退から27年、今、行われている自民党総裁選について...

細川氏
「あまり大きな景色が見えてこない。総裁選の話でも、全然聞こえてこない。小さな話ばかり多くて、大丈夫なのかなと思ってしまいますね」
連日行われる総裁選討論会。候補らが度々口にしたのが、今後の他党との関係です。

高市早苗 前経済安全保障担当大臣
「連立の拡大を目指します」

茂木敏充 前幹事長
「連立の枠組みの拡大」
衆参両院で「少数与党」に転落した自民党。政権運営には、これまでの公明党との連立に加え、野党との連立や野党の協力が不可欠です。
過半数の議席を占める野党は、まとまれば数の上では政権をとることも可能。そうした中、野党第一党の立憲民主党は...

立憲民主党 野田佳彦代表
「野党で連立が組めるかどうかを模索したいと思う。誰を首班で選ぶのかという話を、ぜひしていきたい」
総理大臣の指名で野党候補を一本化したい意向を見せてはいます。しかし、野党が9党にまで増えた中、まとまる気配はありません。