国会報告です。

自民党は昨年の衆議院選挙、そして今年の参議院選挙と、国政選挙で敗北を喫し、衆参両院で過半数を失うという厳しい状況に置かれています。この苦境からの脱却と党再生をかけ、9月22日に総裁選挙が告示されました。

今回は、自民党の総裁選挙管理委員会の委員長を務める逢沢一郎さんに、党再生の第一歩と位置づける今回の総裁選への思いや、今後の国会運営の展望について聞きました。

「変われ自民党」をロゴに込めて、党再生の第一歩を

――逢沢さんは、自民党の総裁選挙管理委員会の委員長を務めています。その総裁選が22日に告示され、5名が立候補し、10月4日の開票日に向けて論争が行われています。自民党としてはこの総裁選を足がかりに党への支持を訴えたいという思いもあるのではないでしょうか?

逢沢一郎さん

逢沢: そうですね。とにかく去年の衆議院選挙で、過半数を失い、今年の夏の参議院選挙。岡山はね、おかげさまで小林孝一郎君が当選ができましたけれども、全国的には大敗。参議院でも過半数を失った。もう自民党の結党以来の厳しい状況にあります。

逢沢: 総括で「解党的出直し」を掲げて、党の再生、その第一歩を今回の総裁選挙にしるそうと。そういう総裁選挙になりました。

逢沢: 自民党のね、国民から嫌われているところ、拒否感を持って見つめられているところをやはり直していかなければならない。自らの姿を変えていこう「変われ自民党」をこのバッチに、ロゴにね、表現をしたわけでありますが、その総裁選挙の管理委員長として新しい自民党を作っていく。変わる自民党を、演出をしていく。私自身も努力をしております。

激動の国際社会で「日本の活路を切り開く」強い政治を

――そういった状況の中で、今回の論争を、逢沢さんはどのようにみられていますか?

逢沢: そうですね。野党の皆さんがね、バラバラですから、石破さんに代わる次の総理大臣も、率直に申し上げて新しく選ばれる自民党総裁が首班指名を受ける。内閣を作る。激動の国際社会ですよね。トランプ大統領っていう人も次に何を言い出すか、どんな政策になるかがちょっともう予測不能なところがある。

逢沢: ただ、この激動の国際社会の中で、日本の活路を切り開いていく。それだけにやはり強い政治を作っていかなければならない。やはり経済の力、それから外交安全保障の基礎的なパワーですよね。これを涵養する本格的な内閣を国民の本当の意味での信頼、支持を集めての新しい自民党を中心とした内閣を作っていく大きな役割が我々にあります。はい。

総裁選後の国会運営、「パーシャル連合的なことも念頭に」

――そして総裁選後が、党にとっても何よりも大事になってくると思います。新しい総裁を迎えての国会運営、このように進めていきたいなど、逢沢さんはどのように考えてらっしゃいますか?

逢沢: うーん、大変重要なことで、やはり予算にしてもね、法律案にしても過半数でなければ議決できない。テーマごと、政策分野ごとに野党の協力を得る。こういうパーシャル連合的なことも念頭に置かなければなりませんが、やはり政治の安定を考えると、どこか政権に迎え入れて安定した状況を作っていく。

逢沢: しかし、相手のあることでありますから、新しい総裁、新しい総理を中心に誠意を持って、国民のために政治を前に進めていく、そういう大きな考え方に立ってどの野党と組むことができるか、国民中心の中で良い結論を得られるよう努力をしていきたいと思います。はい。

――ありがとうございました。