死者・行方不明者合わせて63人を出した、御嶽山の噴火災害から11年を迎えた27日、長野県王滝村では追悼式が行われました。

御嶽山を望む王滝村の公園で行われた、追悼式。

噴火発生時刻の午前11時52分に合わせて、遺族や地元の自治体関係者などおよそ60人が黙とうし、慰霊碑に白い菊の花を手向けて犠牲者を悼みました。

2014年9月27日に発生した御嶽山の噴火災害では、58人が死亡、今も5人の行方が分かっていません。

■息子を亡くした荒井寿雄さん
「重傷でもいいから帰ってきてほしかった、残念だ、悔しいという気持ちは死ぬまで続くと思います」

■夫を亡くした野口弘美さん
「9月27日が来ると1年が終わったなと思うようになりました。またあしたから新しい年が始まります」

参列者は変わらない悲しみと向き合いながら、改めて災害の教訓を後世につなぐことを誓いました。