石破総理は海上保安学校の卒業式に出席し、“政府として海上保安庁の任務・権限や装備など、環境の整備を着実に進める”と強調しました。

石破総理
「海保と海自の連携、いかにあるべきか。我が国の国家主権はいかにして守るべきか。その議論をなすのは政治の責任であると、このように固く信じるものであります」

石破総理は、能登半島沖に不審船が現れ、史上初めて自衛隊に「海上警備行動」が発令された1999年の出来事にふれ、海上保安庁の任務や権限、海上自衛隊との連携などについて、政府として責任をもって整備していく考えを強調しました。

また、「国境を越えた海上犯罪の多発など、海を舞台とする課題が世界に広がる中、いついかなる事案が発生しても任務を全うできるよう、自らを高めるひたむきな努力を継続してほしい」と156人の卒業生を激励しました。

現職の総理大臣が海上保安学校の卒業式に出席するのは、安倍晋三元総理以来、9年ぶり2回目のことです。