各踊町の本番に向けての仕上がりや意気込み

新橋町・本馬 健三会長
きのう、長崎検番での「踊見世」を拝見しました。場所稽古の時よりも二段階ほど上達しており、安堵いたしました。特に万歳・才蔵の二名は表情が豊かになり、また4名の芸者の皆さんも、若手ながら“目で演技”をする様子が見受けられ、大いに期待が持てると感じております。本番に向けて良い仕上がりになっていると安心いたしました。
諏訪町・手塚 勝治会長
当初は出演者の半数が新人であり、子龍の出来もどうなることかと案じておりましたが、山下総監督のご指導のもと、立派に仕上がってきております。子供たちの成長は目覚ましく、指導者の皆様の尽力に感謝しております。踊り場で披露いたします諏訪町の龍踊は、伝統ある素晴らしい演し物です。諏訪神社では階段を振りながら下る勇壮な姿もご覧いただけるかと存じます。「諏訪町の龍踊りを見てよかった」と思っていただけるよう、しっかりと奉納できると確信しております。天候だけが心配ですが、良いくんちを迎えられるものと信じております。
新大工町・青木 賢三会長
9月14日の場所稽古で一旦の区切りとはなりましたが、詩舞は今月いっぱいまで、ふれあいセンター等で稽古を続けております。本番に向け、細かな所作の最終確認を行っており、舞人たちの心意気が伝わってきます。曳壇尻については、場所稽古を終え、現在は本番に向けて徐々に気持ちを盛り上げている段階です。報道各社などからこれまで《根曳が全員新人》である点について多くのご質問をいただきますが、新人ながらチームワークは固く、一人ひとりが高い意識で稽古に臨んでおります。本番では立派な奉納をお見せできるものと期待しております。残り2週間、詩舞、曳壇尻ともに、万全のコンディションで本番に臨めるよう励んでまいります。
榎津町・城谷 富好会長
10年ぶりのくんちということで、小屋入りから一同、稽古に励んでまいりました。現在も稽古を続けており、町内の者は非常に真面目でストイックです。当初より長采とは「榎津町らしさ」とは何かを常に議論してまいりました。それは昔ながらのやり方を踏襲し、「変わらないこと」であると心得ております。私どもの川船は江戸時代から奉納が続く伝統あるものです。先輩方が築き上げてきたこの伝統を汚すことなく、一生懸命務めたいと思います。出演者、スタッフ、町方、町民が一体となって取り組む姿は、必ず神様にご覧いただけていることと信じます。今年の奉納が、これからの未来のくんちに繋がる新たな歴史の1ページとなるよう、町を挙げて臨む所存です。
西古川町・岩永 和之会長
今年は雨の影響で場所踏み(稽古)の機会が誠に少なく、揃っての稽古が難しい状況でしたが、ようやくまとまりが出てまいりました。出演者と協力者の皆様が怪我なく病なく、無事に本番を迎えられますよう、そして雨に弱い演し物でありますので、天候に恵まれますよう祈りながら、一生懸命に務めたいと考えております。西古川町が相撲関連の出し物を奉納して、本年で351年目となります。その歴史に恥じぬよう精一杯励みますので、皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
賑町・渡辺 秀孝会長
賑町は「大漁万祝恵美須船」を奉納いたします。10年ぶりとなり、記憶も記録も薄れゆく中で、新たな1ページを刻む年になると感じております。御鎮座400年を迎える諏訪神社への奉納をありがたく思い、感謝の念を込めて取り組んでいる所存です。根曳の稽古は本日(26日)が最後となります。恵美須船は1歳から52歳まで総勢84名が参加し、稽古には100名以上が集まります。その移動だけでも大変なことですが、今回は中央公園での稽古機会が減ったため、新地中華街や県庁跡地などでの練習に際し、各所の青年部の皆様に警備を担当していただき、感謝に堪えません。皆様の思いも力に変え、良き奉納ができますよう尽力してまいります。