去年7月の記録的な大雨で浸水被害をうけた戸沢村蔵岡地区の「防災集団移転」について、村が、蔵岡地区からおよそ2キロ離れた名高地区の農地を移転先とする案を示しました。

利便性や災害リスクなどを検討し、選定されたということです。

戸沢村蔵岡地区では、去年7月の記録的な大雨で浸水被害を受け、住民の合意の元で地区全体がより安全性が高い場所に移転する「防災集団移転」に向けた事業が進められています。

きのう村が開いた説明会には、蔵岡地区のほぼすべてにあたる65世帯、103人が出席しました。説明会では村側から住民に対して移転先として3つの候補地が示されました。

候補地は最寄りの交通機関や商業施設までの距離といった利便性や、災害リスクなどの安全対策など、専門家による34の項目を3段階で評価されています。

3つの中で最も高く評価されたのが蔵岡地区からおよそ2キロ離れた名高地区の戸沢村中央公民館南側にある農地です。

蔵岡地区 山崎昇 会長「生活に密着した施設がここに結集している。近場で用を済ませることができる点においても最良の適地ではないかと皆さんもそういう風に感じたと思う」

戸沢村 加藤文明 村長「移転先地、これから目安の概算金も示しながらそれを受けて第二の人生設計を立てられる。ここが一番重要。まだまだ長い道のりの中の1スパン」

村は今後、補償する金額の目安を個別に説明するなどしながら、来月20日までに住民に対し集団移転への同意を再度確認するということです。