鳥取県西部の3町にまたがる大規模風力発電所の建設計画を巡り、これまで態度を保留していた伯耆町の小澤敦彦町長が25日、計画への反対を正式に表明しました。
これにより関係する3つの町全てが反対する意向を表明しました。
伯耆町 小澤敦彦 町長
「伯耆町長として鳥取西部風力発電事業計画に反対を表明するものであります」
25日午後、開かれた記者会見。
すでに反対を表明している江府町の白石町長と日野町の﨏田町長も同席する中、伯耆町の小澤町長は事業者のこれまでの説明でも土砂災害などの懸念を払しょくできないことや、環境保全の観点などから計画への反対を正式に表明しました。
これで、計画に関係する3町すべてが事業に反対する意向を示したことになります。
この計画は、東京に本社を置く「日本風力エネルギー」が、江府町、伯耆町、日野町にまたがる山林に、羽根をあわせた高さが196メートルとなる風車を最大22基建設するものです。
25日の会見で3町の町長は、今後足並みをそろえて対応していくことを確認しました。
江府町 白石祐治 町長
「事業者にはお願いにはいきません。これお願いではないと思っています。早く断念して頂きたいのが本心です」
3町長は近く平井知事にそろって反対の意向を報告するほか、年内にも国に対し、大規模な発電所の設置要件の中に「関係自治体の同意」を盛り込むよう法改正を要望していくとしています。
会見には事業者である日本風力エネルギーの担当者も出席していましたが、取材に対し「後日、会社の正式なコメントとして発表したい」と述べ、今後についての言及は避けました。