県石油商業組合が長野県に対し「コンプライアンス宣言」を報告したことについて、阿部知事は、「信頼の回復につながるものかどうか県として考えていく」と述べました。
県によりますと、9月12日に行った聞き取りで、組合側が後日報告するとしていたもので、22日、郵送で県に届きました。

宣言で組合は、「法令を遵守し、企業倫理の向上に努める」、「自由競争の実践に努める」などとしています。
このほか、組合員向けのマニュアル作成や、公益通報窓口の設置なども報告されました。

阿部知事:「かねてから県民の皆さま方の信頼をしっかり回復してもらいたいとお伝えしていた。今回の宣言がそうしたものにつながるのか、そうした視点で県としては考えていきたい」
ガソリン価格のカルテル疑惑を巡っては、公正取引委員会が組合の北信支部の独禁法違反を認定し、再発防止を求める排除措置命令を出す方針です。

県は、今後の対応について、「公正取引委員会の判断も踏まえて考えたい」としています。