高知の秋の味覚、水晶文旦の収穫が高知県土佐市で最盛期を迎えています。2025年の水晶文旦は甘味と酸味のバランスが良く、果汁が多いということです。

旬を迎えた水晶文旦は土佐市の北原地区などで盛んに栽培されています。糖度が高く、水分が多いのが特徴で、果肉が透き通るように美しいことから、“水晶文旦”の名がつけられました。JA高知県土佐市施設果樹部会では9月17日から出荷が始まり、2025年は例年と同じ70トンほどの出荷を見込んでいます。(生産者12人・2.2ヘクタール)このうち部会長の中平吉彦さんのハウスでも、収穫の最盛期を迎えていて、25日も収穫作業が進められていました。

(JA高知県土佐市施設果樹部会 中平吉彦 部会長)
「糖と酸のバランスがよく、果汁もいっぱい入り例年通りのおいしい文旦がとれました。今年は去年から比べ、雨が定期的にいい感じに降ってくれたので、果汁も入って食味がとてもよくなっています」

(遠藤弥宙アナウンサー)
「秋の味覚、水晶文旦、いただきます。口いっぱいにたっぷりの果汁が広がります。すっきりとした味わいです。何個でも食べられます」

中平さんのハウスでは土の中の水分をスマートフォンで確認するためのセンサーを去年から導入しました。土が乾燥すると水を撒き水分を多くすることで、果汁が多い文旦に仕上がるということです。

(JA高知県土佐市施設果樹部会 中平吉彦 部会長)
「秋にとれる文旦は全国的に珍しく、果汁も多く食味も良いので、高知の方もあまり知らない方が多いですし、全国的に知名度はイマイチです。試食宣伝などで少しでも多くの人に食べてもらいたいです」

水晶文旦の収穫は11月初旬までで、県内の直売所や量販店で販売されているほか、全国に出荷されます。