海難事故が発生し、船に取り残された人を救助する訓練が、鹿児島市で行われました。

(記者)「いま磯場に取り残された人を想定しヘリコプターで吊上げる訓練が行われています」

25日の訓練には、第十管区海上保安本部の機動救難士6人が参加しました。

機動救難士は、ヘリコプターを使って迅速に人命救助を行います。「空飛ぶ海猿」とも呼ばれ、全国10の海上保安庁の航空基地に配置されています。

訓練は、磯場や小型船など狭い場所で孤立した人を救助する想定で行われ、上空から縦横2.5メートルの限られた範囲に機動救難士が降下し、つり上げて救助しました。

(鹿児島航空基地 山本亮輔・上席機動救難士)「ヘリコプターとの連携。各自の安全管理。迅速安全なつり上げなどに重きを置いて訓練を実施したい」

十管本部によりますと、気候が良くなる秋以降は、釣りやプレジャーボートでの事故が増加傾向にあるということで、来月1日から1か月間を「秋季安全推進活動期間」と定めています。

ライフジャケットの着用や事故が発生したら118番通報するよう呼びかけています。

【画像を見る】船に取り残された人を救助する想定の訓練