山形県山辺町の石川染工(株)(資本金3000 万円、東村山郡山辺町山辺923、代表・伊藤栄一氏、従業員11名)は、9月24日までに事業を停止し、事後処理を半田稔弁護士(半田稔法律事務所、山形市旅篭町1-10-25、電話023-625-4466)に一任、自己破産申請の準備に入った。

帝国データバンクによると、当社は1925年(大正14年)に創業、1959年(昭和34年)12月に法人改組された染色加工業者。ニット素材への染色を主体として、染色した糸の販売も手がけていた。

ニットの産地として知られる山辺町のニットメーカーを得意先として、1998年(平
成10年)3月期には年売上高約5億2900万円を計上していた。しかし、安価な輸入製品との競合などを背景に、得意先のニットメーカーの倒産や廃業が相次ぎ、当社の受注も減少。2025年(令和7年)3月期の年売上高は約1億円に落ち込み、赤字が慢性化して債務超過に陥っていた。

赤字補填などで借入金が膨らむなか、原材料や燃料価格の高騰により採算性が改善しなかったことから事業の継続を断念した。

負債は2025年(令和7年)3月期末時点で約2億1900万円だが、変動している可能性がある。