県内に住む50代男性が総額3000万円相当の暗号資産をだまし取られる被害にあったと県警が発表しました。だまされた原因は携帯電話にかかってきた国際電話でした。

県警によりますと男性はことし2月上旬、「+」から始まる国際電話からスマートフォンに着信があり、米国政府機関の外国人職員を名乗る女から日本語で「あなたの暗号資産が凍結されている。凍結解除のサポートをする」などと言われました。

その後、女の同僚を名乗る3人とも国際電話やSNSでやり取りし「暗号資産の凍結解除には暗号資産の送金や資産証明が必要」、「アメリカの大統領が替わり規制が強化された」などと言われ、6月中旬ごろまでの間に総額3000万円相当の暗号資産を指定されたアドレスに送金しだまし取られたということです。男性が8月に「送金した暗号資産が返還されなかった」と警察に相談して発覚しました。

警察は、一度も会ったことのない人物から暗号資産などの送金を要求された場合は詐欺を疑い、すぐに警察や家族に相談するよう呼びかけています。また、国際電話不取扱受付センター(0120-210-364)に申し込むと、国際電話からの着信を拒否することができます。