壁面七宝作家としても知られる被爆者の田中稔子さんの作品を展示するミュージアムが完成し、公開されました。

27歳から七宝焼を学んだ田中さんの作品は金属板に高温でガラスを焼き付けるもので、半年以上をかけて制作します。ミュージアムには日展などの入選作品など12点が展示されています。70歳まで被爆証言をすることが出来なかった田中さんは、原爆により受けたトラウマが作品の制作を通して癒やされたと話します。このたびNPO法人のPCVが、田中さんの自宅の離れを改築。今後の運営も担います。

田中稔子さん
「平和に対して自分ができるかということをことを考えていただく、そこで感じる場所になったらうれしいですね」

PCV住岡健太専務理事
「広島を訪れて平和について考えたい、感じたいという方に是非起こしていただきたいなと思っております」

ミュージアムは事前予約制で1グループ90分貸し切られるということです。