DJ仲間は40代 若い世代からリスペクトされる知識 尽きないネタ

毎月第2金曜日、楠家さんがDJをする日です。鮮魚店の営業を終えて駆け付け、ずっしりとしたレコードバッグ抱えて、隠れ家のような店に入っていきます。マスターとは50年来の音楽仲間です。

ウィンドフォール マスター 大西満也 さん
「楠家さんは、度を超えたコレクターですから、みんな人生で聴いたことがない曲ばかりなんですよ。若い人が喜んでて、見たことのないレコードを持ってきてかけるわけだから」

この日も、たくさんの音楽好きが集いました。楠家さんのDJ仲間はみんな40代。交代でターンテーブルを回します。楠家さんは、この日2番手。アメリカの東海岸のミュージシャンの曲で構成します。聴いたことのない曲に、まわりは興味津々です。

DJ仲間
「本当に詳しくてミュージシャンの情報とかこれは誰がギター弾いているとか知識が豊富なので、DJを始める前からすごい人だなと思っていました」

今後も月1回、心地よい音を選んで針を落としますが、楠家さんのネタが尽きることはありません。

楠家隆 さん
「趣味を謳歌したらね、変わり者って言われますよ。それでよかったら好きなことをしたらいい」

楠家さんは、好きなミュージシャンを定期的にアメリカから広島に呼んで、新しい音楽を紹介するために、ライブを企画することもあります。そのときは、自宅に泊めるそうです。

本業とは別に、趣味にも全力を注ぐ楠家さん。鮮魚店と音楽の両立が、ライフワークになっています。